夢と仕事の話

製作速度うんぬんの話を過去に何度か書いた気がします。
品質、価格、時間。
その他の要素もあるでしょうが、この三本柱は仕事にとってはとても重要ですよね。
仕事環境によりますが、そういう事は、ただのバイトや完全な雇われの身でない限り避けて通れないはずです。
やりたい事を仕事にするっていうのはそういう壁が発生ように思います。
「やりたい」からといってただでもやるのか、その「やりたい」を使ってお金を得て笑っている人がいたら許せるか。
筆が遅くて時給換算すると100円になっててもいいのか。
時間がないからといって下手な仕事を重ねるのか。
やっぱり「やりたい事」である前に「仕事」は「仕事」なのです。

過去に「みつどもえ」という本を作りました。
あの本の人物の線画の部分は平均2時間ほどかかっています。
インターネット上で知り合う事ができた現イラストレーター兼デザイナーの方に聞いた所「これなら1時間半だね」との事でした。
そこは品質と時間の話だった訳ですが、実際のところ価格はいくらだったんでしょう。
「何をバカな事を、絵なんか買う人いないよ」なんていう人はゴロゴロいますが、僕は大真面目ですよ。
今あなたの身の回りのものでデザインされてないものがあるとしたら、あなたの机の上のメモとか、自然物ぐらいでしょうか?
ひょっとしたら、そのメモも「重要度」などを示す為に☆とか付けてませんか?もうデザインしてるんです。
自然物だってほぼほぼデザインされてるようなもんじゃん。
そこに絵や図が必要ならそれを描く人がいて、絵を描く仕事は決して存在しない仕事ではないはずですよね。
僕はそう思って絵を描く事をやめなかったクチです。

で、なんだっけ、品質、価格、時間?
結局、誰かが欲しがる絵を、それ相応の価格で、それに見合う時間で作っている事がみんなに知れ渡ればいいんですよね。
会社に入ってみてわかりました。
「仕事」は物や金で動いてる訳ではなくて、人と人で動いてる。
現に、今の私は既に会社でイラストの仕事をいくつかすでにやってます。
それは、絵が上手いからか?僕の単価が安いからか?早いからか?
そういう訳ではなく、そのコミュニティの中で一番向いている人間だっただけです。
ただ、作家性のないイラストなのです。

現在のその仕事で言うと、修正込みで10時間ほどでイラストを起こします。普段は描いてない状態です。
それが毎月。
それは「会社の絵」ですし「会社の絵」でなかったとしても「私の絵」でもないです。
それは、過去に辞めていった人物の絵柄ですし、僕の実績にはならない。
格別遅いとか早いとかの比較対象も持ちません、会社員なので急いでもゆっくり描いても同じ給料。
まさに社会の歯車のように役割に徹している形ですね。
いや、とは言え「素のままの自分」でお金くれとは言いませんが。

「こういうものを作ってくれ」と言う人がいますね。
それはどこまで任せてくれて、どこまで要望を聞かなきゃいけないか。
その線引きは曖昧です。
たとえばプログラマさんに自分の考えてる動きを再現してもらいたい時。
自分の持ち歌が欲しい時。
ロゴマークを作って欲しい時。
「お金を払えば相手はいう事を聞く」という思想は大間違いじゃないかなと私は思います。
とはいっても……ですが。
その点飲食は良いなと思うのは「いきなり厨房に入ってきてああしてこうしてっていう客」なんかいないって所。

まぁ、結局ね「あ、この人プロだな任せよう」ってならないと話にならない。
そりゃあ僕は本物のプロじゃないですけどクライアントのいいなりはつらいだけ。

なんかよくわかんないけどコンチクショー!って話。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です