「仕事って何?」とかたぶん一生わかんない。

今回の話は、僕が過去に患っていた状態に近い人がいたらその人に向けて、といった風に記事を書こうと思います。
っていうかただの身の上話……。
患っていたのは「仕事って何?」という病です。
今も患ってますけど。

仕事って何?

僕はかなり昔からずーっとその点を睨みつけていたように思います。
高校生ぐらいには仕事への意識が高まりすぎてどっかの漫画サイトにHP制作の営業かけた事あるぐらいです笑
今思えばほぼ不登校の高校生がよくやったと思いますよ、もし話が進んでしまったらどうするんだって。
それからずっとどうしたら仕事ができるか、理解しようとしていたと思います。

一丁前に会社勤めしたくないとか思うし、個人事業主とか憧れるし、なにかの形で誰かに価値を提供できるんじゃないかって思い込んでるし。
まぁ、今もそんなに変わらないですけど。

金銭を以って認められたい。

僕にとっては仕事は社会的に認められる証かな、とか思ってました。ようわからんけど。
あながち間違ってないですけど、実際別に最初から社会に否定されてる訳じゃないはずですよね。

とにかく、お金は後でもいいから認められたい。
そんな気持ちは大学でも強かったので、図書館の返却用カードのデザインをさせて欲しいと館長さんに声をかけて作らせてもらった事があります。(何人か引き連れて)
館長さんは優しい人で、むしろ喜んでるかのようにデザインを承諾してくれました。
作品へのツッコミもちゃんとありましたけど。
僕の作ったものは点線で切ると付箋になるカードで、返却する日付を伝えるものに本を読む人の利便性を測ったものでした。
点線を点線カッターで手作業で付けるから大変だったんですけど、たぶん好評だったんですよね。

それを使っている生徒を何人か見て嬉しい反面「だから何なんだ」という気持ちもありました。

就職したくない

怖すぎてたまりませんでした。
実際、あの時点であんな野郎が就職しなくてよかったと思います。
絶対社会でやってけない。
高校がほぼ不登校でしたから中学から飛んで大学2年間だけなんですから。
人の言うこと聞かないし。

がむしゃらにアニメーター

友人のツテでアニメーターをやりました。
絵を描く事が好きなら絵を描く事を仕事にすれば、より上手くなっていけるはず。
そう思って10ヶ月働いて手に入れたのは1700円ぽっちでした。
これは仕事ではなく、仕事にお金は欠かせないものでした。

バイトとか、契約社員とか。

バイトは初めてではなくて実は高校時代にやってました。
今思えばひきこもりを外に連れ出してくれた友人は命の恩人レベルだなと思います。
あと、契約社員で工場勤務してみたり。
しかし、まさに「生業」という感じで「いずれどうするか決めなきゃいけないんだよなー」という思いと、「なんでこんなにお金が簡単に入ってくるのか」というアニメーターとの比較もありました。

デザイナー

そして最近デザイナーのはしくれとなりました。
あんなに会社員が怖かったのに今は怖くなくなってるのはバイトなどのクッションがあったからかなぁと思います。
遠回りですが出来る事からやるしかなかったんですね。
今の会社には不満もありますし、決してベストの状態ではありません。
その反面、有難い感覚もありますし、勉強になることもたくさんある。

結局

たぶん僕は仕事アレルギーだったのかもしれませんね。
なんだかんだ時が解決してくれる事はたくさんある。
正直、こうこうこうしたから僕は今働けてます!とかじゃなくて
むしろ、今でも働くってどういう事かわかんない。
一方、たぶん昔より働く事が何かわかってる気もします。
でもやっぱり、「仕事って何?」とかたぶん一生わかんない。

EIII

ひとつの事だけに打ち込む事は良い事。
でも、いろんな事に打ち込む事はもっと良い事。

ところで、線に対するグラデーションが上手くいかなかった……前はできた気がするのだけど……

夢と仕事の話

製作速度うんぬんの話を過去に何度か書いた気がします。
品質、価格、時間。
その他の要素もあるでしょうが、この三本柱は仕事にとってはとても重要ですよね。
仕事環境によりますが、そういう事は、ただのバイトや完全な雇われの身でない限り避けて通れないはずです。
やりたい事を仕事にするっていうのはそういう壁が発生ように思います。
「やりたい」からといってただでもやるのか、その「やりたい」を使ってお金を得て笑っている人がいたら許せるか。
筆が遅くて時給換算すると100円になっててもいいのか。
時間がないからといって下手な仕事を重ねるのか。
やっぱり「やりたい事」である前に「仕事」は「仕事」なのです。

過去に「みつどもえ」という本を作りました。
あの本の人物の線画の部分は平均2時間ほどかかっています。
インターネット上で知り合う事ができた現イラストレーター兼デザイナーの方に聞いた所「これなら1時間半だね」との事でした。
そこは品質と時間の話だった訳ですが、実際のところ価格はいくらだったんでしょう。
「何をバカな事を、絵なんか買う人いないよ」なんていう人はゴロゴロいますが、僕は大真面目ですよ。
今あなたの身の回りのものでデザインされてないものがあるとしたら、あなたの机の上のメモとか、自然物ぐらいでしょうか?
ひょっとしたら、そのメモも「重要度」などを示す為に☆とか付けてませんか?もうデザインしてるんです。
自然物だってほぼほぼデザインされてるようなもんじゃん。
そこに絵や図が必要ならそれを描く人がいて、絵を描く仕事は決して存在しない仕事ではないはずですよね。
僕はそう思って絵を描く事をやめなかったクチです。

で、なんだっけ、品質、価格、時間?
結局、誰かが欲しがる絵を、それ相応の価格で、それに見合う時間で作っている事がみんなに知れ渡ればいいんですよね。
会社に入ってみてわかりました。
「仕事」は物や金で動いてる訳ではなくて、人と人で動いてる。
現に、今の私は既に会社でイラストの仕事をいくつかすでにやってます。
それは、絵が上手いからか?僕の単価が安いからか?早いからか?
そういう訳ではなく、そのコミュニティの中で一番向いている人間だっただけです。
ただ、作家性のないイラストなのです。

現在のその仕事で言うと、修正込みで10時間ほどでイラストを起こします。普段は描いてない状態です。
それが毎月。
それは「会社の絵」ですし「会社の絵」でなかったとしても「私の絵」でもないです。
それは、過去に辞めていった人物の絵柄ですし、僕の実績にはならない。
格別遅いとか早いとかの比較対象も持ちません、会社員なので急いでもゆっくり描いても同じ給料。
まさに社会の歯車のように役割に徹している形ですね。
いや、とは言え「素のままの自分」でお金くれとは言いませんが。

「こういうものを作ってくれ」と言う人がいますね。
それはどこまで任せてくれて、どこまで要望を聞かなきゃいけないか。
その線引きは曖昧です。
たとえばプログラマさんに自分の考えてる動きを再現してもらいたい時。
自分の持ち歌が欲しい時。
ロゴマークを作って欲しい時。
「お金を払えば相手はいう事を聞く」という思想は大間違いじゃないかなと私は思います。
とはいっても……ですが。
その点飲食は良いなと思うのは「いきなり厨房に入ってきてああしてこうしてっていう客」なんかいないって所。

まぁ、結局ね「あ、この人プロだな任せよう」ってならないと話にならない。
そりゃあ僕は本物のプロじゃないですけどクライアントのいいなりはつらいだけ。

なんかよくわかんないけどコンチクショー!って話。